カブ隊

2020年10月9日3 分

ボーイスカウトと子どもの成長

最終更新: 2020年10月23日

 ボーイスカウト活動が子どもの成長にどのように寄与するのか。今回はボーイスカウトがどのような活動をするかを決めるプログラムについてご紹介したいと思います。

 カブ隊の場合、まずは年間でどういった活動をするか指導者達で話し合い、大枠を決めます。工作、登山、キャンプ、スポーツなど内容は様々です。大枠を決めたら、ボーイスカウトらしい活動になるよう、日本連盟で決められた修得課目を活動に盛り込んでいきます。(詳しい内容は日本連盟等のホームページでご確認ください)

 さらにカブスカウトの場合、「カブスカウト活動の目標」というのが12項目あり、それらをプログラムに組み込まなくてはなりません。(『自ら考え判断し、決断する力を養う 』『国際組織の一員であることを学ぶ』など)。項目の詳細は他のサイトの説明にゆだねるとして、それらは子どもの年代で是非、基本的な思考パターンとして会得したい能力を育む内容となっています。どれも今後人生において必要な能力で、要所要所で起こるターニングポイントや困難を伴う壁でその能力が生きてきます。日々発生する様々な出来事に対し、自分自身はどうすればよいか考え、道筋を立て行動していったり、社会の中で高いコミュニケーション力を発揮したりできるようになる能力です。

 春日部第9団カブ隊ではそれらをふまえ、プログラムが作られていきます。また、普段、各家庭ではなかなかできない体験ができるようプログラムを作り、スカウトたちに新たな経験をしてもらうよう考えています。さらに、その中で何かを発見する、考える、行動するという思考力をおのずと学んでいけるようプログラムを計画します。また、これを組という少人数グループに分かれて行うことにより、仲間とのコミュニケーション力を磨けるようにしています。また、組は小学3年生~5年生で構成されているので、学年の壁を超えて仲間と連携し課題をクリアしていくことになります。自分の立ち位置では何ができるのか、組という集団のなかでどうふるまえればよいのか、こういったときの行動力を自然と身につけていきます。このような状況は、社会の仕組みにもよく似ています。会社の中で仕事をするうえで、どのようにコミュニケーションを取ればよいのか、自分の力を発揮するためにはどうすればよいのか、様々な問題にどう対処していけばよいのか。その基礎となる思考力をボーイスカウトでは身に着けていきます。このような形でプログラムを作り実行していくことにより、子どもの成長を促していきます。

 これらの行動力はコロナ禍でも強いかもしれません。現状にしがみつくことなく、誰かに依存することもなく、この状況でどう行動すればよいか考え、さっさと次の行動を起こす。スカウト達が持っている何が起きてもあきらめずに生きていく、という能力は他よりも高い気がします。(カブ隊副長)

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