ボーイスカウトアメリカ連盟が連邦裁判所に破産申請をしました。ニュースでご存じの方も多いと思います。性犯罪被害者への損害賠償金が10億ドル、被害者は1万2千名にのぼるため、資産を売却し支払いにあてるという驚きのニュースです。1940年からの累積ということですが、この数字には驚くばかりです。
それでは、日本はどうなのか。係争事案についての情報は全くないのですが、被害防止という面からは、日本では「セーフ・フロム・ハーム」というスカウトの人権保護ガイドラインをもちいた活動を行っています。これは、世界スカウト会議で採択された「Keeping Scouts Safe From Harm」(スカウトたちを危害から守る)からきており、世界中のボーイスカウト連盟がこの「セーフ・フロム・ハーム」に取り組み、被害防止に役立てています。日本では、2013年頃よりボーイスカウト日本連盟により取り組みが始まりました。春日部第9団もボーイスカウト日本連盟指導のもと、このガイドラインを遵守し活動しております。
「セーフ・フロム・ハーム」はスカウト活動において、自分自身と周りの人々をハーム(harm:危害や危険)から守ることを学び、より安全で安心な活動の環境を築き、維持することを目的としています。また、日本ボーイスカウト連盟は「セーフ・フロム・ハーム」通報窓口を設置しており、スカウトに危害が加えられた場合、日本連盟に直接相談することが可能となっています。
春日部第9団は、ガイドラインを遵守し活動していますが、何よりも、多くの指導者や保護者が活動に参加しています。より多くの目があることで、より安全な活動を実現しています。
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